遺影写真

2022.11

小さい頃、おじいちゃんおばあちゃんの家には、仏間の鴨居に黒い額の御先祖様の遺影写真が飾ってあった・・・黒い服の見たことのないご先祖様で、少し怖かった・・・。また、一度も会ったことはないひいおじいちゃんやひいおばあちゃん、戦争で亡くなったおじさんのお顔をまじまじと見たこともあった・・・。

おそらく昔は、写真館で撮った貴重な家族写真や、結婚式や葬式で撮った親族集合写真を元に作成することが多かったこともあるのではないでしょうか。その印象のせいか、正装し、まじめな顔で正面を向いている写真でないと、と思われている方も少なくありません。「 笑っている写真はダメですよね 」もちろん笑顔の写真で構いません。「 この表情が好きだけどTシャツ姿だから・・・。 」着せ替え加工もできますが、正装でなくても普段のお好きだった服のままでも大丈夫です。
芸能人や著名人の告別式の際にテレビで見かけるのは、一番好きだった写真や、その方らしさが一番伝わるお姿の遺影写真が飾られていますが、市井の我々も変わりはありません。その方らしい写真が一番です。

葬儀の際には式場や祭壇に飾られ、弔問された方が故人様を偲ぶシンボルとなります。お家に帰ってからは、毎日、目にすることになります。写真の大きさは最近の住宅事情などで、小さめのキャビネサイズなども好まれます。式の際にだけ四切サイズの写真を準備し、小さめサイズを持ち帰るという事もできます。そのご家庭の事情、そのご家族の意向に添った形で遺影写真は作成できます。